JFEシビル株式会社

プロジェクト

PROJECT STORY

足掛け3年の巨大物流施設プロジェクト
- GLP圏央五霞 -

Muramatsu Toru

Key person

Muramatsu
Toru

村松 徹
建築事業部
執行役員

Episode
No.01

目指したのは現場で働く
仲間全員の快適な職場環境整備
無事故・無災害!

このプロジェクトが始まったのは、2015 年1 月。私自身の大型物流施設の実績は既に5、6 件はありましたが、当時の当社の過去の実績としては最大規模でした。まず最初の課題は、工事管理者と労務の確保でした。最終的に延べ労働者数10 万人を超える人数の管理は想像を超えるものでしたし、東京オリンピック開催の関係で、当時の建設業界は人員の確保そのものが難しいという問題も孕んでいました。その為、人員の確保はかなり早い段階から計画的に行い、省力化・工業化を図りながら、できるだけ労務を減らすという工夫もしました。無事故・無災害を目指すのは現場では当たり前ですが、これだけ長期間のプロジェクトになるとマンネリ化もする。無事故・無災害で、仲間全員の快適な職場環境を整えることは、責任者の自分にとって最も大切にしていたこと。達成できたのはなにより嬉しいことです。

Episode
No.02

長辺方向約400mの
超巨大物流施設という難案件でも
妥協なく最上・最高を追う!
それは「日本一美しい床!」

設計時に気を付けたのは、電気室や非常用発電機の設置を上階にし、近年の豪雨対策を施したことです。また、現場で特にこだわったのが、「日本一美しい床」。施主様が内覧会を行う際に、一番最初に目が行くのが床なんです。クラック(ひび割れ)や不陸(デコボコ)、汚れのない「日本一美しい床」は建築事業部のテーマでもあり、こういった物流施設を手掛ける際は、必ず目標にしています。超巨大物流施設でもそこは怯むことなく、最上の床を追い求めました。

Episode
No.03

2週に渡る工事中止は
○○が原因。

これだけ長期間にわたる現場だと、想定外のことも起こります。大雪に見舞われたのは、まさに想定外でしたね…。未造成地のためライフラインが完全にできておらず、道路や上下水道の整備が物流施設の工事と同時進行でした。その為、雪解け水による冠水も起こり、2 週に渡り工事がストップしました。工事中断は現場にとってかなりの痛手となります。このピンチは協力業者の積極的な支援に助けられました。例えば、翌日早朝の積雪を予想して、前日夜間から現場待機し搬入路の除雪作業を行ってくれたり、工期を守るために関係者全員一丸となってできることを考え、実行に移しました。

Episode
No.04

建設業の働き方改革は難しい?
それでも進めた
4週5休とサマータイム。

通常の業務だけでも目まぐるしい忙しさですが、私はこの案件中に推し進めたい改革がありました。時代の流れもありますが、この案件中に取り組みたかったのが「働き方改革」です。改革の先駆けになれば…という思いで、工期の途中から4 週5 休を取り入れ、夏期はサマータイムも実行しました。通常8時始業のところ、7 時始業にし、午後の時間を有効に使えるようにしました。
また、意識した現場作りのポイントとして、工事グループ(縦串)毎の交流会と若手、中堅、熟年(横串)交流会を頻繁に開催し、改善・新ルールについて自然な流れで議論することで、上司から押し付けられる現場管理ではなく各自が自ら提案し改善しながら工事を進めることができたと思います。また、それによって、若手社員と中堅社員のスキルアップを図ることができましたし、若手から積極的にAI の導入提案や就業後のレクレーション(作業所内有志によるフットサル)などの案も出てきて、日常のコミュニケーションを大切にすることで、仕事が円滑に進められることに改めて気づかされました。

Episode
No.05

このプロジェクトを
通して見えたもの。

工期17 カ月、延べ労働者数118,000 人。当時の当社にとって過去最大規模の案件を任せてもらい、私自身、大変勉強にもなり、また光栄でもありました。様々なハプニングやトラブルがありながらも、ほぼ計画通りに竣工できたのは関わってくれたすべての関係者のお陰だと感じています。以前から取り組んできた職長会活動が充実したのも嬉しかったですね。作業環境改善、安全衛生活動、工程管理、品質向上等、やらされる活動からみんなで話し合い、提案し積極的で活気ある作業所となったと思います。働き方改革の推進やサマータイムにチャレンジなど、私としても思い出深い物件になりました。

Episode
No.06

目指す未来

私が入社した当時のJFE シビルは、まだ発展途上であり様々な可能性を秘めた会社でした。そこから長い期間が経ちましたが、可能性にかけてよかったと感じています。私が考える当社の未来、それは、何事にも真剣にまじめに取り組み、お客様から信頼され、協力会社も含め合理的に無理なく適切な利益を確保し、現状に満足することなく、いつも向上心・チャレンジ精神を持てる会社です。
私もさらに力を尽くしていきたいと思っています。