スタッフインタビュー 建てる技術と情熱と 野呂彰|システム建築のパイオニア JFEシビルのメタルビル建築
同じ設計をしている
社外の方々に認めてもらえたとき、
やりがいを感じます。
設計士×メタルビル
野呂 彰AKIRA NORO
システム建築事業部
設計部長
今までに携わった建物は、
全国各地に400~500棟。
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私はメタルビルの設計に関する業務をやっています。計画設計では、建物の用途と立地条件等を考慮して積算用の鉄骨・基礎の部材サイズを選定する業務、実施設計では、他の設計者と協力しながら、意匠設計や構造設計をスケジュール通りに進めていく業務。建築確認を申請して審査機関からの指摘や適合判定機関からの指摘に対応し、建築確認を取得する業務です。また、実際に工事が始まると、現場に行って基礎の杭の施工の立ち会いや鉄骨の製品検査、審査機関の中間検査や完了検査の立ち会いなど、工事の進捗に合わせて監理業務をこなしています。一つの建物が計画されてから引き渡されるまで、常に設計者の立場で関わっています。
現在、現場の工事が始まっているもので私が管理しているものは4棟。いつも複数の案件のいろいろな仕事を抱えているので、それをこなしていくために頭の切り替えを早くすることを大切にしています。年間で20棟ぐらいに携わっていますから、今までに携わった建物は400棟から500棟くらいになるのではないでしょうか。全国のほとんどの都道府県にあるかと思います。
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設計者としての言葉の重み、
責任の重みを感じる。例えば工事の担当者は、建物が完成して引き渡すときに、出来上がった達成感があると思うのですが、設計の場合はもう次の仕事に関わっているので、終わったらやっとひと区切りというか、ああこれはもう考えなくていいんだ(笑)という感覚です。それでも引き渡すときに、お客様やゼネコンなど一緒に仕事をした方から「ありがとう」と言われることはすごくうれしいです。特に同じ設計をしている社外の方々に認めてもらえて、信頼していただけることにやりがいを感じます。
平成17年の耐震強度偽装事件(いわゆる姉歯事件)以来、構造設計に関する法規が大きく変わりました。その余波は続いていて、法規がどんどん変わって行くため、常に勉強していかなくてはなりません。また、事件を通じて構造設計が難しいものと、皆さんが捉えられている様で、構造設計者の発言が尊重される場面も多くなってきたので、軽はずみなことは言えないという、責任の重さを感じることがあります。
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JFEシビルは、
いい意味での「寄せ集め」集団。システム建築事業部の設計は、この4月にメタルビルの設計と立体駐車場の設計、それから開発と品質管理を集約して大きな組織に変わりました。部下も増えたので、微力ながら自分の経験を伝えていくといった方向に徐々にシフトしていきたいと思っています。
JFEシビルは、いい意味での「寄せ集め」です。いろんな出自の方がいて、それぞれの感覚が違うのがすごく良かったりします。よく会社の常識は世間の非常識みたいなことを言いますが、その非常識同士が融合することで、だんだんと常識的なところへ集約していっているのではないでしょうか。派閥みたいなものもなく、みんなが前向きというか、何か問題が起きたときに親身になって問題を解決するためにわっと集まる。そして意思決定が早いところがいいですね。問題をひとりで抱えているということが少なく、気軽に相談できる社風、雰囲気が良いと思います。