
JFEの曲げ鋼板ダンパー™コストパフォーマンスの高い免震構造用鋼材ダンパー
免震構造において、曲げ加工した鋼板の変形により地震エネルギーを吸収するダンパーで、その他の免震装置との組み合わせや配置数量の調整により、建物規模や用途によらず幅広く利用することができます。免震層に生じる大変形に対しても安定したエネルギー吸収性能を持ち、加工の容易性から低コストの部材を実現します。
JFEの曲げ鋼板ダンパーとは
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特徴
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エネルギーを吸収する曲げ鋼板には、制振デバイスで豊富な実績を持つJFEスチールの建築構造用低降伏点鋼材「JFE-LY225」を用い、大変形での安定したエネルギー吸収性能と性能ばらつきの抑制を実現しました。曲げ鋼板は、冷間曲げ加工のみによるため、低コストで製品提供ができます。また、「長周期地震動に対する免震材料の性能変化」に関する一般財団法人日本建築センターの評定を取得し、長周期地震動に対する設計フローを整備しています。
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メリット
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低降伏点鋼材を使用していることにより、大変形領域においても金属の塑性変形による明快で安定したエネルギー吸収性能を実現可能です。エネルギー吸収部である曲げ鋼板は、冷間曲げ加工のみによるため加工性に優れ、低コストの部材をご提供できることがメリットです。
- JFEの曲げ鋼板ダンパーのメリット
- 1安定したエネルギー吸収性能
- 2高いコストパフォーマンス
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構造
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低降伏点鋼材による曲げ加工した鋼板を4枚一組として十字状に配置し、曲げ鋼板の端部をスプライスプレートとベースプレートで挟み込んでボルト接合されます。スプライスプレートは隣り合う曲げ鋼板に跨って配置されます。
部材の上下はRCスタブや、鉄骨を介して免震基礎および上階床梁へ接合されます(下図はRC梁への接合の場合)。図1 部材構成 写真1 実大試験の状況 -
試験
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載荷方向によらず安定した荷重変形履歴が得られます。
限界変形に対して十回以上の繰り返しに耐えられる高い疲労性能を持ちます。0°方向 45°方向