JFEシビル株式会社 音響トモグラフィ地盤探査 | こんな方法です | ご使用にあたっての留意事項

音響トモグラフィ地盤探査「地中を“見える化”する音響トモグラフィ地盤調査」音響トモグラフィ地盤探査システムは「高周波数の音響波」を用いて、地盤や構造物内部の様子を非破壊で可視化する新しい技術です。

ご使用にあたっての留意事項

  • 1.調査範囲は地下水で飽和している必要があります。
    (地下水位より上の部分は調査ができません)
  • 2.調査測線が横長になると調査精度が低下します。
  • 3.解析結果はボーリング結果と比較する必要があります。
  1. 音波は土粒子と間隙水を伝わって伝播するため、間隙水がないと音波は伝播しません。また、地盤の飽和度の低下は速度に影響を与えるため、 速度の評価を正しく行なえない可能性があります。従って、地下水位の低い山間部、時間が経過していない盛土および埋土、地中ガスを含む地層では 調査ができない場合があります。ただし、岩盤やコンクリートでは水がなくても調査が可能です。
  2. 測線が横長になるとほとんどの波線の角度が水平方向になってしまうため、角度のついた構造が見えにくくなります。従って、測線のレイアウト(縦横比)は予想される地層構造をもとに慎重に考える必要があります。地層構造や必要な精度にもよりますが、縦横比は1:2以下(例:深度30mの場合は測線長60m以下)にする必要があります。
  3. 調査結果の「速度」や「減衰率」と地盤の物性値との間には必ずしも定量的な関係があるとは限りません。例えば、「速度」は地盤の固さ以外の影響も受けて変化するため、その影響を考慮する必要があります。また、「減衰率」は音波を妨げるものが存在するということしかわからないため、ボーリング結果や既存の文献を参考にする必要があります。

(*)詳しくは、ご使用にあたっての留意事項のPDFファイルをご覧ください。

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